REPAINTスピーカー塗装
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2013.02.19 Tuesday
今日からスピーカー塗装のスタートです。
自作で作ったスピーカーを艶ありブラックで塗装してほしいとのこと。
自分で作ったスピーカーで音楽を聴く・・・
イイね〜
私も楽しみです!
ちょっと、空きすぎ感もありますが
このまま塗装はできないので、まずは木工用パテで埋めていきます。
パテをじっくり乾燥させましょう。 -
2013.02.21 Thursday
先日パテ埋めした、パテを平らにするため
ベルトサンダーで平らにしていきます。
この工程は、木地研磨の意味も含まれており、木地の凸凹や傷等もこの工程でなくしていきます。
基本となります。
ベルトサンダーは一般の方はお持ちではないので
ミニサンダー等で行うとよいでしょう。
ミニサンダーで行う場合は、#320で行ってください。
側面・前面・裏面・天板と研磨していきます。
木地もパテもピシッって仕上がりました。
下地処理が終わったので、ここから下地の塗装に入ります。
乞うご期待!! -
2013.02.26 Tuesday
素材の木地調整までは終了したので
今日はワイピングから行います。
ワイピングとは油性の「とのこ」のようなもの
ワイピングに色を入れて着色しながら木目の導管を埋めるという役目もあります。
木目の導管にワイピングを埋めると
そのあとに吹くシーラーやサフェーサーを吹いた時のメハジキを抑える役目もあるのです。
また木目の導管にワイピング刷り込むことによって後の塗料の目痩せを防ぐ役目もあるので
とても便利な塗料です。
数時間乾燥させると、白く粉が吹いたような感じになります。
そうなったら乾燥したという合図なので
次は色止めシーラーを吹いていきます
主液200ml硬化剤200ml薄め液(冬)100ml ←この量でスピーカー2本は吹けます。
の混合比で吹いていきます。
まずは天板に塗料をたっぷり乗せたいので立てて吹いていきます。
今回は「全面部分」にたっぷり肉を乗せたいので、横にして前面部分を上にしてたっぷり吹いていきます。
立面はこの時期塗料が垂れやすくなるので、垂れるギリギリの塗布量でやめておきます。
イイね〜
今日はこれで終了〜
数日かけてじっくりシーラーを乾燥させます。 -
2013.03.05 Tuesday
シーラーをじっくり乾燥させたので
今日は研磨からスタートです。
まずは#220の荒めの布ペーパーでスピーカーの穴部分の小口、側面、天板等を研磨します。
写真1
そして一回目のポリサン吹きです。
ポリサンはピアノ塗装などを施すための中塗り用塗料です。
今ではウレタンサンディングを何回も重ね塗りする塗装屋さんが主流のようですが
ポリサンは肉持ちがよく、また透明度が高く、硬度が高いため、
ピアノ塗装やエレキギター等のクリヤー塗装の中塗りなどに使用されることが多いです。
ただし、取り扱いが難しく、硬化剤を混ぜた後カップ等にポリサンが残っていると
熱を発し、火災の原因にもなるので、なるべく塗料は余らせず、すべて吹ききって
しまうことを心がけてください。
どうしても余ってしまった場合、空き缶等に塗料を移したのち
水を張って熱がでても大丈夫な場所に放置してください。
写真2 使用スプレーガン:明治F110−G1.3口径
その時の立面はたっぷり吹くと塗料が垂れるので、垂れる寸前でやめておきます。
これは経験なので、どれぐらいって文面では表現できません。
吹き方のコツはポリサンはとっても粘土が高いので
塗料つまみをできる限りいっぱいまで出して、圧力あげて吹いていきます。
出来る限りたっぷり吹いていきます。
写真3
意外とたっぷり乗っているでしょ?
写真4
薄いグリーンぽく変化していきます(写真4)左側が硬化剤を混ぜる前のポリサン
左側が硬化剤を混ぜて撹拌した時のポリサンの色です。
ポリサン塗装後本来なら3〜4時間乾燥させたのち
追っかけで2回目のポリサンを吹きたかったのですが、気温が思いのほか低く
4時間たっても、指紋が着くぐらいの乾燥だったので
今日は一日乾燥させて、翌日2回目のポリサンを吹くことにしました。
写真5
#400で塗布面をもう一度研磨しました。
2回目のポリサン吹きです。写真5
今度は全面に肉を持たせたかったので、前面(スピーカー穴側)を上にして
たっぷりポリサンを乗せていきます。
これで中塗りまでは終了です。
イイね!
今日はここまで! -
2013.03.12 Tuesday
先日、ポリサンをたっぷり2回吹き
じっくり乾燥させたので、今日は研磨を行います。
この工程は、塗料を吹いた後凸凹になった塗布面を平らにする意味と
次の工程(ウレタンブラック)塗料の密着をよくするために
行う工程です。
この工程を怠ると、最終仕上げまで影響し
綺麗な鏡面仕上げになりません。
だから、この仕事は私(杉山)が担当します。
写真1
足は下のスピーカーを乗せてあるテーブルを前後に動かし、左手はスピーカーを支え
右手で高速で回っているベルトサンダーにあて木を添えて研磨していきます。
(写真1)
このベルトサンダーは自動昇降で高さ1800mmのものまで研磨できる優れもの・・・
大きなテーブルや家具なども問題なく研磨できます。
一般の方が研磨を行う場合ミニサンダーを使用し#400→#600
と研磨していってください。
またミニサンダーで研磨する前に
綺麗に仕上がると思います。
写真2
写真2
イイね〜
イイ感じに研磨できました。
研磨残りや、下地が出ないように研磨するのもの、なかなか難しいのですよ!
一つのスピーカーで4面(天板・全面・左右側面)研磨しました。
写真3
写真4
これでよいのですよ!
さ〜ここまでで中塗りと研磨は終了しました。
次回はトップの色を吹いていきたいと思います。 -
2013.03.15 Friday
今日は、仕上げのカラーを吹いていきます。
その前に、スピーカーの穴の中からほこりやチリが舞う可能性があるので
スピーカー穴の部分をマスキングしていきます。
写真なし
ウレタンブラック吹きです。
その前にチリやホコリ等をしっかりと払っていきます。
10(主液):1(硬化剤):7(薄め液)の混合比で
吹いていきます。今の時期は立面を吹いた際に塗料が垂れる可能性があるため
薄め液(冬用)を使用します。
主液200mlで2本吹く予定です。
写真1
その方がホコリがのりずらいから。
職人さんのやり方もあるので、否定はしませんが、
綺麗に塗れればそれでOK!!ということで・・・
そ〜〜〜〜と、ホコリが乗らないように、台車ごと乾燥室に移動します。
今日はここまで。
このままじっくりウレタンを乾燥させたいと思います。 -
2013.03.18 Monday
先日じっくり乾燥させたので、今日はウレタンブラックの上から
UVクリヤーを吹いていきたいと思います。
UVクリヤー 主液1に対してUV薄め液0.5で吹き付け。
使用スプレーガン:明治f110−G1.3口径
を使用しています。
写真1
もう一度やり直します。
一度硬化させ
ベルトサンダー#600で一旦平らにしていきます。
そして今度は、主液1:薄め液1(1:1)の割合で吹き付けました。
UVクリヤーは一面塗布するに合計約150ml〜200mlの量を吹き付けたいです。
なので今回は一面(平面)を吹くには、主液75ml、薄め液75ml 合計量150mlとして
吹いていきます。
薄くなった分、やっぱり肌はピーンとして綺麗です。
UV吹き付け後、数十分溶剤を飛ばし、
専用のUV照射機を使用して硬化させます。
UV照射機の光は相当強いので、専用の紫外線カットのサングラスをして
照射していきます。 (写真2)
写真2
写真3
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2013.03.22 Friday
先日はUVクリヤーを吹いたところまででしたが、
一度片面(側面)の仕上がり感を確認したいため、
周りをすべてマスキングしてUVを吹き→照射し→ブツ取り→磨いて
一環の工程を行ってみました。
写真1
写真2
写真3
写真4
イイ感じに仕上がりましたので
面倒ではありますが、今後も片面ずつマスキングをして、確実に仕上げていきたいと思います。 -
2013.03.26 Tuesday
今日は先日からの進めている、一連の作業の説明をしたいと思います。
UVを吹き付ける面を上側にして、吹き付ける面以外の部分をマスキングします。
そしてUVクリヤーを吹き付けます。
数十分溶剤を飛ばしたのち、照射して硬化させていきます。
約30分ぐらいかけてじっくり照射機をあて硬化させます。
硬化後、ブツやホコリを取るために
これを研磨して平らにする工程に入ります。
写真1
この工程では、あまりペーパーをあてすぎると、下地のブラックや素地まで研磨してしまうことになるので、慎重かつ平らに研磨する技術がいるため、とっても神経を使う作業となります。
写真2
本人は超〜真剣です。
そして今度はバフ磨きです。
まずは中目で#1000で着いた傷を研磨していきます。
写真3
写真3
写真4
写真5
磨きの回転数や力の入れ具合が難しい・・・
これでようやく片面が完成〜〜〜
これを1つのすスピーカーで天板・両側面・前面と4面繰り返し×2本
を行います。
ここから最終工程に入りますが、一連の工程を8面行いますので 少々時間を掛けじっくり行いたいと思います。 -
2013.04.05 Friday
一面一面、確実に行い。
写真1
写真2
写真3
反射する蛍光灯の光がまぶしいです
写真4
写真5
娘を嫁がせるような複雑な気持に駆られます。
あちこちウエスで磨いています・・・
「お前、綺麗になったな〜〜〜」だって・・・
さ〜これでようやく完成です。
すべての工程が終了いたしました。
○○さま
大変お待たせいたしました。
スピーカーブラックピアノ塗装完成です。
命を吹きかけましたので、
このスピーカーで素晴らしい音楽を聴いてください
ご依頼ありがとうございました。